Episode 1: ちいさなランタンのだいぼうけん
ちいさなランタンのルナは、こじんまりとした小屋のたなの上でくらしていました。毎晩、ルナはやさしく光って、ミアが絵本を読むのをてつだってあげました。ある晩、強い風がビューンとふいて、村中のあかりが消えてしまいました。
ミアはルナをそっと手に取ると、「みんなを助けに行こう」とささやきました。二人が外に出ると、道はまっくらで、とてもしずかでした。ルナのあたたかな光が、道の上にちいさな黄金色の輪をつくりました。
二人は、おうちに帰れなくなって、ぶるぶるふるえている子犬に出会いました。「わたしの光についてきて」とルナは言って、まぶしすぎないように、でもさっきより明るくかがやきました。子犬はしっぽをふって、ミアの足もとにぴたっとよりそいました。
Episode 2: ちいさなランタンとおおきなおねがい
ライラはおじいちゃんの屋根裏部屋で、ねむそうなホタルのように光る、ちいさなランタンをみつけました。「だれかを助けてあげられますように」とライラがささやくと、ランタンはパチパチと二回またたいて、彼女の手をぽかぽかと温めました。外では、風がヒュウと吹いて、公園からだれかが困っているような小さな声が聞こえてきました。
公園に行くと、すべり台の下で小さな子犬がふるえていました。リードが柱にからまってしまっています。ライラはゆっくりとかがんで、「こんにちは、ライラだよ。もう大丈夫だよ」と言いました。ランタンがもっと明るく光ると、からまった結び目がよく見えるようになりました。
ライラはひとつずつ、ていねいにリードをほどいてあげました。すると、子犬はしっぽをふりました。ライラが子犬を連れて近くのベンチへ行くと、心配そうにまわりを見わたしている人がいました。「この子はあなたのワンちゃんですか?」とライラがたずねると、その人はうれしそうに目をうるませてほほえみました。ランタンは、最後にもう一度だけ、やさしくまたたきました。